食用油の選び方|免疫力を高める油と避けるべき油とは?

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はじめに

あなたの使っている油が、健康や免疫力に大きな影響を与えることをご存知ですか?
「油は太る」「動脈硬化の原因になる」と思われがちですが、実は油(脂肪)は5大栄養素の一つであり、私たちの細胞膜の材料でもあります。特に免疫力を高めるには、どの油を選ぶかが重要です。

この記事では、健康を損なう油と、免疫力を高める油の違いを詳しく解説し、今日から実践できる油の選び方をご紹介します。


油と免疫の関係

免疫力を高めるには「腸の健康」が鍵です。腸には全免疫細胞の約7割が存在し、腸内環境が良いほど免疫機能が高まります。

油は腸内環境を整える重要な食品の一つです。しかし、すべての油が健康に良いわけではありません。良質な油を選ぶことで、腸内フローラを整え、免疫力を向上させることができます。


避けるべき油:サラダ油の害

サラダ油とは?

スーパーでよく見かけるサラダ油。実は何の植物から作られているか明記されていないものも多く、キャノーラ油(菜種油)、紅花油、大豆油などが含まれています。

サラダ油の主成分であるリノール酸(オメガ6系不飽和脂肪酸)は、過剰摂取すると以下のリスクを高めます。

サラダ油の健康リスク

  • 加熱による毒素発生:200度前後で「ヒドロキシノネナール」という毒性物質が発生し、神経細胞や臓器にダメージを与える。
  • 動脈硬化や心疾患のリスク増加
  • 認知症・がん・うつ病の原因になる可能性
  • 腸内環境の悪化、悪玉菌の増加

製造過程の問題

サラダ油は製造段階で何度も高温処理されており、すでに酸化が進んでいます。つまり、未加熱であってもすでに健康リスクを抱えているのです。

💡 今日からできること:サラダ油をやめる!


積極的に摂るべき油:オメガ3系脂肪酸

オメガ3系不飽和脂肪酸には、以下のような健康効果があります。

オメガ3系の種類と効果

脂肪酸主な効果
α-リノレン酸腸内環境改善、血流改善、肌トラブル予防
EPA血液サラサラ、炎症抑制、精神安定
DHA記憶力向上、アレルギー緩和、免疫強化

オメガ3を多く含む食品

  • 青魚(サバ、サンマ、マグロ)
  • 亜麻仁油、エゴマ油
  • くるみ

💡 おすすめの食べ方
毎日魚を食べるのが難しい方は、サラダや蒸し野菜に亜麻仁油やエゴマ油をかけるのがおすすめ。クセが少ないので、味噌汁やスープに入れても◎


調理法別の油の使い方

加熱に適した油(酸化しにくい)

油の種類特徴
米油酸化しにくく、揚げ物に最適
ごま油ゴマリグナンが抗酸化作用を持つ
圧搾菜種油ビタミンが豊富で安心

💡 おすすめ:米油
米油で揚げ物をしても油がほとんど減らない」という驚きの体験ができます。筆者はサラダ油から米油に変えたときに驚いた記憶があります。食材が吸う油が少ないため、身体に摂り入れる油が少なくて済みます。

生食向きの油(栄養を損なわない)

油の種類特徴
エゴマ油α-リノレン酸が豊富、クセが少なく食べやすい
亜麻仁油α-リノレン酸が豊富、独特の風味あり
エキストラバージンオリーブオイルオレイン酸が豊富、抗酸化作用あり

💡 サラダや納豆、ヨーグルトにかけて食べるのがおすすめ!

エクストラバージンオリーブオイルと普通のオリーブオイルの違い

オリーブオイルには「エクストラバージンオリーブオイル」と「普通のオリーブオイル(ピュアオリーブオイル)」の2種類があります。

  • エクストラバージンオリーブオイル
    • オリーブの果実を圧搾してろ過しただけの、最も品質が高いオイル。
    • 酸度が0.8%以下で、香りや風味が豊か。
    • 抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンEが豊富。
    • 加熱せずにドレッシングや仕上げ用として使用するのが理想。
  • ピュアオリーブオイル(普通のオリーブオイル)
    • 精製オイルに少量のエクストラバージンオイルをブレンドしたもの。
    • 風味がマイルドで、酸度が1.0%以下。
    • クセが少なく、加熱調理に向いている。

普段の料理では、サラダやパンにつける場合はエクストラバージンオリーブオイルを、炒め物や揚げ物にはピュアオリーブオイルを使うのがオススメです。


油の酸化を防ぐために、容器の選び方も重要です。以下のポイントを押さえて選ぶと、より新鮮な状態で油を使えます。

酸化を防ぐ油の容器の選び方

1. 遮光性の高い容器を選ぶ

光にさらされると油は酸化しやすくなるため、暗い色の瓶(茶色や緑色のガラス瓶)や、アルミ製・ステンレス製の容器が理想的です。

2. 空気に触れにくい容器を選ぶ

酸化は空気に触れることで進むため、

  • 小さめのボトル(開封後の使用期間を短くできる)
  • 注ぎ口が小さいもの(空気に触れる面積が少ない)
  • ワンプッシュで出せる容器(空気の流入を最小限にする)

を選ぶと良いです。

3. プラスチックボトルは避ける

プラスチックは油の成分を吸収しやすく、長期間保存すると品質が劣化しやすいため、ガラス瓶や金属製の容器のほうが適しています。

4. しっかり密閉できるものを選ぶ

フタがしっかり閉まるスクリューキャップ式や、ポンプ式のボトルがオススメです。中には、窒素充填されたボトルもあり、酸化を防ぐ効果が高いです。

保存のポイント

  • 冷暗所に保管する(直射日光や高温を避ける)
  • 開封後はできるだけ早く使い切る(1~2ヶ月以内が理想)
  • オメガ3系(亜麻仁油・エゴマ油など)は特に酸化しやすいので冷蔵庫で保存

これらを意識して、油をより安全においしく使いましょう!

まとめ:今日からできること

サラダ油をやめる → 酸化した油を摂らない!
オメガ3系を意識して摂る → 青魚、亜麻仁油、エゴマ油を活用!
用途に合った油を選ぶ → 揚げ物は米油、生食はエゴマ油など。

良質な油を選ぶことで、腸内環境を整え、免疫力アップ&健康な身体を手に入れましょう!


あなたも今日から「健康に良い油」を選んで、免疫力アップを目指してみませんか?

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