近年よく耳にする「天然塩」や「自然塩」という言葉ですが、実は正式な定義はありません。
主に「昔ながらの製法(塩田や塩釜を用いて)で抽出された塩」や「原料そのままの塩(何も添加していない)」「海水の水分を飛ばしただけのもの」という意味で使われることが多いです。
これらの塩には、マグネシウムやナトリウム、カルシウム、カリウムなどのミネラルが多く含まれており、しょっぱいだけでなくまろやかだったり、少し甘みがあったり、製法や採塩場所によって様々な味が楽しめます。
生命の維持に欠かせない塩
私たち人間の体液には0.9%の塩分が含まれています。
人間の体内の約60%が水分ですから、体重50kgの人であれば、27g程度の塩が体液に溶け込んでいることになります。
近年は「減塩」という言葉をよく耳にしますが、昔ながらの製法から採ったミネラルが奪われていない塩を摂ると、身体に不必要な塩分を腎臓が尿で排出してくれます。
つまり、天然の塩は減塩の必要がないのです!
また、人間も動物も体内に必要な量の塩分を本能的に知っています。
口に含んだ時に「しょっぱいな」と感じる時は、体内の塩分が足りています。
反対に「あまり味がしないな」と感じたら、塩分が足りていないため、塩を足せば良いのです。
この時に注意すべきことは、「食卓塩」などの精製された塩(ミネラルが抜け落ちている)ではなく、「天然塩」や「自然塩」と呼ばれる塩を摂ることです。
塩が足りないとどうなる?
極度の塩分不足は、身体に様々な弊害を及ぼします。
・脱水症状を引き起こす
・めまい、ふらつきが起きる
・食欲減退、消化不良
・筋肉疲労、痙攣、精神障害が起きる
思い当たる症状はありませんか?
もしかすると、それらは塩分不足が原因かもしれません。
少し値段は張りますが、この機会に『いい塩』に変えて、病院通いや市販の薬から抜け出し、免疫をアップさせましょう!
天然塩、自然塩って売ってる??
はじめに天然塩、自然塩に正式な定義はないと記述しました。
つまり、これは「昔ながらの製法で作られた」「ミネラルが抜け落ちていない塩」に対して、消費者が『何となく使っている』表現ですから、商品に「天然塩です」と書いて売っているわけではないのです。
そこで、私がここで言う「天然塩」「自然塩」の選び方をお伝えします。
抑えるポイントは2つだけです。塩を買うときに、裏側に記載されている原材料表示を見てください。
原材料名:海水
工程:天日・平釜・立釜のどれかのもの
注意その1:原材料名の中に「海水」+α(塩化マグネシウムやにがり)などの表記があるものは、再製加工塩ですから、作る工程で電気融解などを経ている場合があり、ミネラルがしっかり残されているかどうかが心配なところです。
注意その2:工程の中に「溶解」という表記があるものも再製加工塩です。「溶解」とは、海外から輸入した塩を一旦溶かして異物や不純物を取り除いたり、粒子の形状や大きさを整えて使いやすくしたりするなどの目的で行われる工程です。こちらもミネラルが抜けてしまっている可能性があります。
体内での塩の役割
ミネラルがたっぷり含まれている天然塩(自然塩)には、体内のナトリウムイオン濃度とカリウムイオン濃度を調節し、細胞の情報交換機能をスムーズにする役目があります。他にも下記のようなさまざまな役割を担っています。
・神経伝達、筋肉の動きをサポートする
・栄養素の消化吸収を助ける
・老廃物を排出し代謝を整える
・体温の調節をする
免疫かあさんおすすめの塩
海の精 赤ラベル
海の精 3kg/5,855円
製造,販売:海の精 株式会社
原材料:海水100%
製法:天日、平釜
伊豆大島で昔ながらの伝統製法を守りながら塩作りをしている会社です。
海の精さんは、塩作りはもちろんのこと、他の加工品にもこだわりと信念を持っていらっしゃいます。
梅干しや漬物などの加工品においては「非遺伝子組み換えを使用する、食品添加物などの化学薬品は一切使用しない」という表記があり、「食で人を健康にしたい」と言う気概が伺えます。
そのため海の精さんを支持するファンも多いです。
筆者も海の精をよく使っていますが、こちらは少ししっとりしていて、塊が出来やすいです。
「もっとサラサラした塩がいい」方には、海の精さんが出している「海の精 やきしお」がおすすめ。
皇帝塩
皇帝塩 1kg/2,376円
製造:中国
販売:株式会社 皇帝塩本舗
原材料:海水
製法:天日
中国政府が厳重に管理する特殊な塩田で造られている、日本でも稀な完全天日塩です。
皇帝塩本舗さんの設立者で現代表者の橋本忠昌さんは、大学院で土壌のミネラルの研究後、株式会社エーザイに入社しミネラルの研究をされたそうです。
そこで人間のミネラルにも目を向けるようになり、現代人のミネラルは非常にアンバランスであり、その原因は食生活だということが判明して愕然としたそう。
これに拍車をかけていたのが、当時、塩に関しては専売法という法律で海水からミネラルを除去した精製塩が販売されていたこと。
これがさらに人間のミネラルをアンバランスにしている要因だったというのです。
その後橋本さんは中国で運命的な皇帝塩との出会いを果たし、「皇帝塩本舗」という会社を設立したそうです。
皇帝塩のすごいところは、皇帝塩のphは人体の血液と同じ7.4だということ。赤ちゃんのいのちを育む羊水に一番近い塩だそうですよ。
ゲランドの塩
ゲランドの塩 1kg×5袋/4380円
製造:フランス
販売:岡山産直工房
原材料:海水
製法:天日
フランスの「パルディエ」と呼ばれる塩職人が1000年以上もの間守り続けてきた伝統製法で作られています。
大西洋に広がる1800ヘクタールの塩田で夏の間だけ採れ、精製や洗浄は一切せず、無添加で自然のままの塩だそうです。
天然塩に残るわずかなミネラル成分が、塩味だけでない、食材が持つ本来の旨みを引き出してくれます。
ゲランドの塩は、インスタグラムで健康情報を発信し、11万人以上のフォロワーを誇る「圭吾」さんもおすすめしていますよ。
まとめ
いかがでしたか?筆者は数年前まで「調味料にお金をかけるなんて勿体無い!」と思っていましたが、塩を変えて、食生活に気をつけるようになってからは、ほとんど病院に行かなくなりました!
毎月、毎週病院に通って薬を服用している方は、一度塩を見直してみてはいかがでしょうか?
もちろん、「塩」だけでなく、「和食中心の食生活」や「規則正しい生活」「少しの運動」・・・
そういったことも意識しながら、無理なく免疫アップへの近道を歩みましょう^^