子どもを育てる親にとっての悩み事の一つに、「おやつの時間にお菓子食べさせるかどうか問題」がありますよね。
スーパーに行くと、美味しそうなお菓子がた〜っくさん!買い物に子どもを連れて行くと余計なお菓子をねだるので、買い物は大人だけでいくというご家庭も多いと思います。それが正解ですね。スーパーやコンビニに売っているお菓子には、安く大量に製造するために「食品添加物」や「人工甘味料」がたっぷり入っています。
今回は、「甘味料」に着目し、絶対に避けるべき甘味料からまだマシな甘味料までを紹介します。
おやつの定義?
『おやつ=子どもが喜ぶ、甘いお菓子やスイーツ、ジュースなど』と勘違いされていませんか?「おやつ」と言うのは、元々は1日の中の食事では摂りきれない栄養を補うためにあります。(「補食」と言い換えることもあります。)ですから、子どもが幼稚園や小学校から帰ってきたら、炊飯器に残ったご飯でおにぎりを握ってあげたり、果物やおせんべいなどを与えれば充分です。
しかし、大人もたまには甘いものを食べたいですよね。そのような場合はどの甘味料であれば身体に良い、内臓に負担をかけにくいのか?私なりに調べ、危険度を5段階でまとめましたので、よろしければ参考にしてみてください。
<危険度レベル5>絶対避けて、人工甘味料
日本で使用が認められている合成甘味料は、アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物と表記されている場合もあり)、スクラロース、アセスルファムK、サッカリン、アドバンテームの6種類です。
一つずつ見ていきましょう。
アスパルテーム
特徴:甘味の強さは砂糖の約200倍。低カロリーで、血糖値に影響を与えない。虫歯の原因にならない。砂糖によく似たすっきりとした甘さ。
よく使われている食品:コーラ・ガム・ジュース・ゼリー飲料・ヨーグルト飲料・お酒・スナック菓子
・動物実験結果
アメリカの複数の研究者によって、脳腫瘍を起こす可能性が指摘されています。ラットにアスパルテームを含む餌を与え続けたところ、白血病やリンパ腫の発生が認められたとのことです。
2023年6月29日のロイターニュースによると、“アスパルテームが世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)によって7月に初めて「ヒトに対する発がん性を持つ可能性」のリストに掲載される”という事が明らかになりました。
免疫かあさんは、子どもの頃から父親に「エナジードリンクの類のものは飲まないように。」と口酸っぱく言われていました。毎日のようにエナジードリンクを飲んでいた父の友人が、肝臓を悪くして亡くなったそうです。エナジードリンクには、大量のカフェインや添加物が含まれています。もしかすると、このアスパルテームが原因となっていたのかもしれませんよね。こういったものを“健康になれる、頭がスッキリする”などと思い込んで常用することは、非常に危険だと私は思っています。
スクラロース
特徴:砂糖に化学的な合成処理を行なって製造される。砂糖の600倍の甘さ。砂糖に近い自然な甘み。
よく使われている食品:ガム、飲料、菓子、アルコール飲料、アイスなど
・動物実験結果
スクラロースは有機塩素化合物の一種。動物実験では、胸腺や脾臓のリンパ組織に萎縮を起こすことがわかっています。ウサギに大量に投与した実験では、死亡や流産の例が認められた、また、ラットの腸内細菌(善玉菌)を殺す作用があることが確認されています。
分子構造に塩素を含んでおり、ダイオキシンというような有害物質に近いものとされています。
アセスルファムK
酢酸に含まれる刺激性のある有害物質ジケテンと酸性洗浄剤などに利用されるスルファミン酸(アミド硫酸)を反応させ、さらに無水硫酸を加えアセスルファム環を生成。その後、水酸化カリウムで中和することにより得られます。
特徴:お酢の成分からできた甘味料。砂糖の200倍の甘さ。スッキリしてキレが良い。虫歯の原因にならない。
よく使われている食品:ガム、飲料、菓子、アルコール飲料、アイス、お茶など
・動物実験結果
犬にアセスルファムKを含む餌を与えた実験では、肝臓障害の際に増える数値の増加、リンパ球の減少が認められたとのことです。
注意すべき点は、製造工程で発がん物質の塩化メチレン(ジクロロメタン)を溶媒として用いていること。塩化メチレンはさまざまな物質を溶かす性質がありますが、毒性が強く印刷工場などで働いている人に胆管癌を発生させたことから、厚労省も正式に発がん物質として認めました。
以下画像はジクロロメタンの安全データシートから抜粋したものです。
サッカリン
特徴:砂糖の約200〜700倍の甘さ。ゼロカロリー。水に溶けない性質。
よく使われているもの:チューインガム、魚肉ソーセージ、乳飲料、歯磨き粉など
・動物実験結果
サッカリンは肥満になるという報告があります。2008年米国バデュー大学の研究者による報告では、サッカリン入りのヨーグルトを摂取したラットは、天然甘味料入りのヨーグルトを摂取したラットと比べて、餌の食べ過ぎにより体重が増えたそうです。しかし、ラットの個体による変化も拭えないため、はっきりとサッカリンが肥満の原因になるとは言い難いようです。
いずれにせよ、人工的に作られたものに変わりはないです。人工甘味料は腸内細菌のバランスを崩してしまいますし、安全性が不確実なものは避けるのが良いと思います。
アドバンテーム
特徴:味の素株式会社が開発した高甘未度甘味料の1つ。これは、アスパルテームを化学変化させた化合物であり、甘さは砂糖の3万倍とか。
よく使われている食品:ノンアルコール飲料、ガム、加工フルーツ、シロップなど
カロリー60%カット、糖質0のパルスイートなら安全?
最近よく見かけるパルスイート。こちらの原材料をみてみましょう。
原材料名:粉末還元麦芽糖水飴(タイ製造)、エリスリトール、食物繊維(還元難消化性デキストリン)/アラニン、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK)、香料、ポリグルタミン酸
(味の素HPより)
これらの甘味料が作られた背景には、「安く、大量に生産するため」という企業側の努力があります。しかし、人工的に作られたものを摂取し続けると、私たちの身体や地球の未来はどうなるでしょうか?私は大量生産でお金を儲ける企業よりも、昔からの製法をきちんと守って、時間をかけて生産されたもの、企業を応援したいです。取捨選択をしっかりして、子どもたちの未来を守りましょう。
<危険度レベル3>たまになら・・・でも避けたほうが良い
異性化糖
果糖またはブドウ糖を主成分とする糖のことで、サツマイモやトウロモコシ、ジャガイモなどのデンプンを酵素で糖化した後、その一部を別の酵素で異性化させたものが成分となります。「異性化糖」または「高フルクトース・コーンシロップ」と呼ばれます。
これらは、含まれる果糖の割合で分類されます。
- ブドウ糖果糖液糖
果糖含有率(糖のうちの果糖の割合)が50%未満のもの。 - 果糖ブドウ糖液糖
果糖含有率が50%以上90%未満のもの。 - 高果糖液糖
果糖が90%以上のもの。
- ラカント
ラカントは、トウモロコシ由来のブドウ糖を発酵してつくられる天然甘味成分「エリスリトール」と、ウリ科の植物「羅漢果(ラカンカ)」の高純度エキスを配合して作られます。
これらは砂糖よりも価格が安いため、市販のジュースなどの清涼飲料水、スポーツドリンク、氷菓、ドレッシング、焼き肉のたれなどの私たちの身近にある多く食品に配合されています。
異性化糖の注意すべき点
異性化糖は、食事や飲み物で摂取すると、消化酵素に分解されず、そのままの形で腸から吸収されます。血液中に入ると、大部分は直接細胞の中へと入っていきます。また、肝臓で中性脂肪に変換されるため、肥満の原因になると考えられています。
また、インスリン分泌の刺激が弱く、血糖値も直接的には上げない⇨満腹中枢を刺激せず満腹感を得られないため、更に食べ物を欲したり食べすぎたりする原因となることも不安要素の一つです。
参考リバーシティクリニック、ダイヤモンドオンライン、ラカントとは?
異性果糖の摂りすぎにより起こりうる疾病
- 糖尿病(満腹感を得られないため、甘いものを摂りすぎてしまう)
- 心血管疾患
- 脂肪肝
- 痛風
など。
身体に優しい「含蜜糖」を知ろう
含蜜糖とは、ミネラルなどをたくさん含む糖蜜を煮詰めて作られる砂糖のことです。作る過程で栄養がなくなりません。以下に挙げるものが含蜜糖です。
- メープルシロップ
- きび砂糖
- てんさい糖
- 黒糖
- 和三盆
- ココナッツシュガー
どれも白砂糖に比べると少し高いですが、安くて粗悪なものを食べ続けて病院にかかる、もしくは長期入院や通院が必要な病気になってしまうのと、健康のために少しお金をかけて良いものを食べる。
長い人生の中で、どちらが安く済み、幸せだと思いますか?今一度考えてみていただきたいです。
砂糖を使わずに甘さを出す
いくら「含蜜糖が身体に良い」からと言って、いくらでも摂取して良いわけではありません。甘いものは出来るだけ減らしたほうが身体には良いことが多いです。
思い切って、砂糖を使うことをやめてみるのはどうでしょうか?砂糖の代わりに素材の甘さを引き立ててくれる調味料を紹介します。
本みりん
「みりん風調味料」ではなく、「本みりん」です。本みりんは蒸したもち米と米麹、焼酎またはアルコールなどを原料として作られます。腸内環境が整って、免疫力を上げてくれますよ。
アルコールなので、購入時は年齢確認が必要です。
煮物や焼き菓子など、幅広く使用でき、まろやかな優しい甘さが特徴ですね。
甘酒
甘酒は、酒といえどノンアルコール。こちらも原材料が米麹なので、腸内環境を整えて免疫力をアップさせてくれます。そのまま飲んでも良いですが、煮物などの甘さづけ、デザートなんかにも使えます。
はちみつ
はちみつには「グルコン酸」や「オリゴ糖」が含まれます。これらはビフィズス菌など腸内細菌のエサとなり善玉菌を増やす働きがあります。さらに、砂糖は虫歯の元となる「ショ糖」から成りますが、はちみつの場合「ショ糖」は数%しか含まれていません。つまり、虫歯になりにくいのです。
参考文献:秋田屋HP
オリゴ糖で免疫力アップ
本みりんや甘酒、てんさい糖には、オリゴ糖が含まれています。オリゴ糖は血糖値の上昇に影響がなく、大腸でビフィズス菌の餌となり、善玉菌を増やす働きがあります。また、腸内の悪玉菌の増殖を抑え、腸の運動が活発になるため、便秘や下痢の解消にもってこいです。
日々のお料理やおやつに上手に取り入れて、腸ピカピカ、免疫力を上げて、ウイルスをやっつけちゃいましょう!
まとめ
いかがでしたか?
健康で長生きするためには、身体に不必要なものは入れないようにしましょう。特に、人工甘味料は危険。動物実験しているとはいえ、私たちは動物とは全く違う生き物です。大きな企業が、安く大量に生産して儲けるために使っているのです。
砂糖のこと、身体のこと、よく知って、納得がいくものを選びたいですね。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。